[ふしけんアーカイヴス:特別取材記]

宇宙人教師

森田 健



 UFOに乗り、宇宙人に遭遇したことのあるという学校の教師に会った。不思議研究所の一階にある喫茶店に来た彼は、ジーンズにバックパックを背負い、36才(1961年生まれ)という実際の年よりは少なくとも10才は若く見えた。
 どこかで見た顔だなと思ったら、彼から発せられた言葉も「森田さんて、私に似ていますね」だった。そう、私と彼は顔がよく似ていた。
 教職(専門は生物)という立場にあるために、本名は伏せておいてくれとのことなので、彼のことは宇宙人教師と呼ぶことにしよう。なぜなら、彼に会ったという話をインターネットに入れたら、宇宙人教師というあだ名がついてしまったからだ。

<イントロダクション>

 さて、宇宙人に遭遇する前から、宇宙人教師は特異な兆候を見せていた。
 IQは190もあった。昆虫に興味を持ち始めたのは3才のころからで、小学校四年で九州地区の昆虫の標本を作った。しかし、殺して標本を作ることに疑問を持った彼は、昆虫の行動を研究するように転向する。
 五年生の時、自分の家から金星の方向をながめていたら、そこにもう一つの星のような輝く物体が現れ、二つ上下に並んで見えた。そして輝く物体が金星の周りを三回転し、有明海の方向に消えていった。次の日の西日本新聞に「有明海に怪物体」という記事が載った。

 その年の夏休み、熊本県の五木村にて 家族で採集旅行に行き、深い山の分校に泊まったときの出来事だ。
 分校はスギの植林の山肌に接しており、真っ暗でとても怖い。宇宙人教師は朝の4時頃なぜか目が覚め、心の中でオオムラサキが採れるという気持ちが走った(頭の中に直接走ったのかも知れなかった)。山が深く真っ暗の中、彼は一人で分校の外に出て山の斜面を眺めた。植林されたスギの木のずっと頂上あたりに、大きくなったり小さくなったりする淡い光の球が見えた。次の瞬間、瞼を閉じたような気がした。ちょっとくらっとした感じだったという。目を開け足元を見てみると、今まさに死んだばかりの柔らかい、硬直していないオオムラサキのオスが横たわっていた。彼はあまりのうれしさに「オオムラサキをとった」とはしゃぎながら分校の中に入った。父と母はそのとき真っ青になって怒った。時計を見ると朝の6時だった。瞬間に2時間がたっていた。しかしこのことは、両親には話さなかった。オオムラサキの自慢が先立ったからである。この失踪事件は、翌週の西日本新聞に載った。もちろん昆虫豆博士の採集旅行として。
 UFO現象がそうさせたのだろうか。上空に興味を持つようになったのはそんな頃からだった。
 ある日、かささぎの巣の中のひなを見るために樹齢300年くらいの柿木に登っていると、ブーンという音がして、真上を見ると、飛行機のハネだけが飛んでいた。そういう種類の飛行機だろうと思ったが、あまりにスピードがゆっくりだった。そして彼の家の真上を通過していった。今から思うと、これもUFOではないかと言う。
 また大学三年の時、当時住んでいた世田谷のアパートに厚めのフードをかぶったおばあさんが訪れて「あなたはきょうから変わるよ」と言った。

 それからしばらくして夢を見た。代々木公園にいる彼の上にUFOが現れて、そのUFOから公園の芝の上に下からスクロールするように「たすけてやれ」という文字が浮かび上がったのだ。

<本物のUFOに遭遇し、伊豆半島上空を飛ぶ>

 大学4年の9月のこと、彼は代々木公園で産卵のために昆虫の雌を探していた。すると突然前方に本物のUFOが現れ、宇宙人教師の方向に向かって飛んできた。その日は薄曇りの日だったので、UFO全体は暗いいぶし銀のように見えた。横幅は15メートルくらいだった。
 まわりに人はいたのに、まったく 気づいた様子はなかった。宇宙人教師は何日か前に同じ光景の夢を見ていたので、まったく恐怖心はなかったと言う。
 目には一機しか見えないが、頭の中にはその向こう側に二機のUFOも感じられた。先頭の一機が近づいてくると、ブーンという音が耳全体を覆った。
 そしてUFOは教師の上空20メートルくらいのところに停止した。
 さらにUFOから光線が教師に向かって発射された。その色は輝くような青い色のビームだった。そのビームが教師を覆った。
 オゾンくさいようなにおいがした次の瞬間、彼はUFOの中にいた。つまりテレポーテーションしたのだ。
 UFOの中は何もなかった。中から外は透けて見えた。空中に立っているだけという感じだが、何かの物質の上に立っている意識があった。
 UFOは上昇を開始した。上がっていくスピードは早いが、特別に加速度を感じなかった。地上にいる重力と変わりなかったからだ。ただ、一度静止したとき、足がすくわれる感じがした。
 彼はUFOの中でまわりを見渡そうとした。しかし金縛りにあった
ように、まっすぐ立ったまま、後ろを振り向けない状態だった。
 彼の右側に、ある存在が現れた。それは人間の形をしていた。その存在は教師のほうを見ておらず、前方を凝視している様子だった。
 それは宇宙人なのだろうか・・オーラが眩しいくらいに存在を包んでいた(教師は生まれつき光に対する感受性は高かった。オーラが見える能力はこの事件をきっかけにして高まる)。
 それも金色のオーラで包まれていた。あまりに強く光り輝いて、顔が見えないくらいに・・・。
 背は178センチくらい、白髪で髪は長く、彫りの深い顔だった。西洋人風の造りでローブのようなものをまとい、イエス様にそっくりだった。
 彼とはテレパシーで会話した。もう一人乗組員がいるのが分かったが、振り向けないので、どんな姿かはわからなかった。しかしもう一人の乗組員はイエスによく似た人のことをグルと呼んでいた。テレパシーで受ける単語がそういう意味だった。
 そのグルは教師に言った。
 「あなたに頼みたいことがある」
 そしてUFOは水平移動を止めて停止した。そこは伊豆半島のあたりだった。
 グルは続けた。
 「1996年の末までにあなたにやってほしいことがある。それはこの真下に三本の塔が立つ。この塔を何とかしなければ、私たちが地球とアクセスできなくなる。アクセスできなくなると大変なことになる。この塔はフリーエネルギーに関することだ。フリーエネルギーは上の次元からエネルギーを取るので、ひずみが生じてしまう。これは大変に危険だ。四次元や五次元からエネルギーを取って三次元に落としていくと、大きなひずみを作ってしまうのだ。これは危険すぎるので、その塔をなんとかしてほしい」
 教師は下に三本の塔を確認した。(しかしあとから分かったことだが、この三本の塔は、この時には存在していなかったのだ。つまり彼は未来の日本を飛んでいたのかも知れない)
 当時、教師は宇宙空間には生物が存在すると思ってはいたが、こういう人が実際にいるについては半信半疑だった。
 話が終わるとUFOはUターンして代々木公園に戻った。そのとたんに意識が遠のき、気がついたら芝生に腰をついていた。痛みはなかった。所要時間は2時間くらいだったろうか。なぜか夢で言われた「たすけてやれ」という言葉が思い出された。

<グレイに遭遇>

 1992年の2月の中旬、夜寝ていると空気が重い感じがした。外は青梅街道で車の通過の時にカーテン越しに光が入る。その光で自分の目の前に顔があるのがわかった。いわゆるグレイの宇宙人だった。恐怖心はなかった。冷静になってオーラを見てやろうとしたら、生命体にしてはオーラが少ししかなかった。もしかすると彼らは人間の生命エネルギーを興味深げに見ているのではないかという気もする。それは彼の目には、敵意がなく、好奇心だけのようなものを感じたからだ。
 鼻は穴があるだけだった。そしてエラのようなしわがあった。皮膚はざらざらとした感じだった。眼球は黒くて大きく、瞳の上に真っ黒いプラスティックでできたようなカバーが眼全体を被っていたという。その内側で眼球が動いているのが分かった。
 これが夢ではない証拠を作ろうと思い、手だけが動いたので柱をひっかいて傷をつけた。
 もちろん、翌日その傷が確認された。奥さんが隣に寝ていて「夜中になにかとてもうるさかったわね」と言った。
 学校に行き、理科の職員室にいると、生徒がやってきて昨日宇宙人がきたと言った。さらに調べるともう一人の生徒の家にも来ていた。両者ともに教師が住んでいる井の頭公園の近くに住んでいた。二人の生徒は脇腹にアザができていた。
 宇宙人教師は、授業の総合学習という時間に超能力を扱っていた。例えばこども達に念で情報を送り、机のどの列の人がもっとも正解率を出すかといった実験をやったりする。それは真正面の机の生徒のほうが、サイドの机よりも正解率が高かった。そんな実験をしていると、隣の女子校の先生から電話がはいった。宇宙人教師の授業をしている教室の真上にUFOが止まっているというのだ。見に行こうとしたとたん、それは無限大のマークを描くように回転してから東京湾の方向に飛び去ったという。

<伊豆半島に向かう>

 そんなふうに時が過ぎ、いよいよ1996年の年末になった。イエス様に似た宇宙人らしき存在から頼まれた期日はもうすぐだった。気になっていた宇宙人教師はとうとう行動を起こすことにした。
 12月のある日、建築家と科学者の友人三人でとうとう下田に出かけた。塔は存在した。まったくUFOから見た通りの建築物だった。
 三人は塔に向かって陀羅尼神咒(だらにしんじゅ)というマントラを繰り返し唱えた。その日は風が強かったが、寒くはなかった。雲は厚かったがオレンジ色の満月が雲間から顔を出していた。
 マントラを納得するまで唱えていると、頭の中がスーと解ける状態になった。何かが終わったという意識が上った。それと同時に覆っていた雲の間に道ができて、UFOが一機、頭上を旋回した。時間は深夜の2時半だった。
 「ああ、UFOが飛んだということはこれでOKなんだな」と思った。とても嬉しかった。連れの二人は泣いていた。
 UFOが頭上を通過した5,6秒後、静岡の自衛隊基地からスクランブル発進したと思われる戦闘機がUFOを追跡した。しかしUFOは突然スピードを上げ、東京湾を越えて千葉方向に飛び去った。
 あとから分かったことだが、この三本の塔は建設されただけで、実際には稼働してはいなかったのだ。今も稼働していない。

 宇宙人教師は、あるチャネラーから言われたことがある。
 「あなたは以前、地球以外の惑星にいました。しかし仲間に向かって自分はいずれこの星に降りるのだと言って降りてしまいました。あなたはもともと地球人ではありません」と。
 宇宙人教師の故郷は、本当に他の惑星だったのかも知れない。
 そして今後、彼のもとにはいったい何が起こるのだろうか・・・。
 と言っても彼は特別な人には見えない。彼は私(森田)を見ると、何かホッとすると言う。実は私も彼を見るとホッとする。そんな普通の人同士の出会いだったが、普通でない会話を普通にしゃべれる彼は、どこか普通ではないのだろうか・・・。


※[ふしけんアーカイヴス]内のコンテンツはその多くが1990年代に記述され、提供時のままの内容で保存・公開されています。現在においても内容が正確であるという保証はありません。
 また当時は有効であったURLが、現在は存在しないサイトやページにリンクしているかもしれないことにご注意下さい。

戻る
©1996-2007 不思議研究所 Fushigi Kenkyujo All rights reserved.
当サイトに掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します