運命と自由(その81)…「不識がひとたび自覚されると、その不識がふつうの我々の意識面の中に返ってくる」


 亀は私の器具をじっと見ています。
 アメリカにSATORIを広めた鈴木大拙は次のように言っています。
「悟った彼の生命の内部にいたっては、それはいかに豊富で玄妙なことであろう。それは宇宙を通貫する無意識とじかに触れあっているからである。このような無意識を宇宙的無意識と呼ぶのだが、果たしてこう呼ぶことが適当であるかどうかはわからぬ。私の宇宙的と呼ぶのは次のような理由による。すなわち、我々が一般に意識の相対的な領域と呼んでいるものが、どこか計り知ることのできない不識(unknown)の中へ消え去ってしまう。この不識がひとたび自覚されると、その不識がふつうの我々の意識面の中に返ってくる」
 亀は無意識とじかにふれあっているかも・・。
 

メインコーナー
疑問文禁止 : 投稿者 もりけん : 2015/07/06 6:36:50 | コメント